「まちづくり」したい系就活生

こんにちは!

 

今回は、まちづくりに関わるために見ておくべき業界や会社について述べていきたいと思います。

 

今回も個人的見解で、間違っている事もたくさんあるかと思いますが参考程度にご覧ください。

 

まちづくりや都市開発。憧れる人が多いですよね。各社共に採用人数が少なめなので少しでも可能性を広げていきたい所です。

まず最初に思いつくのは不動産ディベロッパー。これについては他の記事で詳しく述べていますのでそちらをご覧ください。

 

今回は不動産ディベロッパー以外にも「まちづくり」に関わる事ができる会社や注意点を述べていきます。

 

ちなみに私は関西出身です。就活は東京と関西の両方についてかなり詳しく調べ回りましたが、特に不動産系では関西と東京で勢力図がかなり異なります。

 

東京では財閥系不動産や各社ディベロッパーがやはり土地を多く保有しています。よく耳にする開発は大体どこかしらのディベロッパーがかんでいますので、日本としての東京をバチバチに開発して行きたい人はやはり不動産ディベロッパーがおすすめです。

 

逆に関西でまちづくりをしたいという人は不動産ディベはかなり弱火になります。関西で土地を多く保有し、都市開発に強いのは鉄道、インフラの各社です。関西出身の人は自分がどちらのフィールドで働きたいかにより入るべき会社が異なります。

 

 

では、業界および具体的な会社名も述べていきます。

 

①鉄道

これは多くの人が知っている事実だと思います。鉄道会社は運輸による収益に次いで不動産による収益が多い所がほとんどです。沿線開発とのコンビネーションの良さやもともと駅の周りの一等地を保有している強みなどにより、近頃は各社とも再開発が盛んに行われています。

 

鉄道系を選ぶ事の注意点を述べておきます。

 

・総合職として採用されるため、不動産部門に配属されるかどうか分からない。

これは本当にそうです。まちづくりがしたくて入社したが、蓋を開いてみると駅関連の仕事だったパターンは多いにあります。毎年不動産を志望している人はかなり多く、入社してからもアピール合戦になる事が多いらしいです。ただ、面接の際に不動産をやりたい!と不動産だけに興味がある事を感じとられると人事は綺麗に落としてくれるので、向いていない証拠です。あくまで沿線を活性化する手段として不動産があるだけで、「鉄道」会社です。

 

・開発案件数は少ない。

これもそうです。駅前の一等地を保有しており、潤沢な不動産を保有しているイメージがありますが、逆にゆうと駅周りだけです。それ以外の土地は他社となんら変わりません(JRは除く)。従って駅前の再開発に運良く関われたとしても、ものすごく大きな開発のほんの一握りの部分を調整するだけという仕事がほとんどですし、大半の人はどちらかといえば既にある不動産の維持、管理がメインです。その辺りに興味があるか否かを考えていきましょう。

 

 

②インフラ系企業

この辺りから意外な所になってくると思います。電気、ガス、通信などは日本各所に様々な土地を保有しています。特にもともと国営であった企業は(電力会社、NTT、JRなどなど)まだ有効利用されきっていない土地を大量に保有しています。国有化に際してあまりにも資産価値があると考えられた土地はUR都市機構を経てコンペなどにかけられていますが、それでも尚、たくさんの土地をもっています。

 

近年は収益向上に力を入れる一環として各社不動産事業に力を入れてきています。(各社ともだいたい子会社を作っている。)

子会社は親会社の売上高に一括して計算されるのであまり目立ちませんが、インフラ系子会社の収益は他社に比較して無視できるほど小さくありませんし、むしろかなり大きいです。

こちらも鉄道系と同じくピンポイントでこの職に就くのは難しいものの、安定しているインフラ企業を背景にもつ都市開発は考えてみる価値はあります。

 

 

③金融系

これは不動産投資に興味がある就活生向けです。金融に興味があり、不動産にも若干興味があるというレベルの人向けです。

三井住友信託銀行日本生命など金融系のメガ企業は資本金の運用を図るため、不動産リートを活用しています。よく開発された巨大物件の所に、金融系の会社がちらほらと載っているのは投資先として優良な物件に投資しているのであって、自らが開発を主導している感覚は非常に薄いと思われます。少なくとも、「まちづくりがしたい!」と思っている就活生にはちょっと合わないと思います。話を聞いてみる価値はありますが。信託銀行もお客様の土地の有効利用方法を提案するなどの過程がありますが、最後に決めるのはお客様ですし、案件が極小である事が多いらしいです。あくまで金融資産としての建物に興味がある人向けです。

 

 

④公務員、UR

ルールを作る側の人間です。公務員に関しては特に建築関係の部署がものすごくあります。その地域の建築物における確認申請など全てを行なっていますから大きくなるのも当たり前ですが、、

街を俯瞰してルールを作る側になりたい人には向いていると思います。自分達で何かを作る側ではないのでそこが難しいところですが。

 

URも同じような役割です。コンペなど大規模開発の上流にいて監視する役割が多いですが、途中からは民間にわたしきってきまうため最後まで関わらないという印象です。URはもともと戦後の復興住宅関連の会社で、あくまで利益を追従しすぎない会社ですので公務員にすごく似ている印象です。

 

 

以上がまちづくりをしたい就活生が知っておくべき業界です。

 

他にも色々と書いていますのでご覧下さい。

 

不動産ディベロッパー 2020就活 ③

こんにちは!小金持ちを目指すkawagutumanです。

 

今回も前回に引き続き、つらつらと述べていきたいと思います。

 

 

東急不、東京建物、ヒューリック、NTT都市開発森トラストについて一挙に紹介します。

 

 

「東急不」: インターンに行かないとほぼ内々定は得られない。全てにおいて野村不の一歩上といった感じ。ただ、利益に対するストイックさが財閥系に比べて甘いため晩年四位という印象。しかしながらその安定感が故に抜群に働きやすいと思われる。就活生にも大人気。

東急電鉄との関係性が分かりにくいが、ヒカリエとか渋谷周辺の一等地を持っているのは電鉄の方で、その他の地域で強いのが東急不の方と理解している。東急ハンズやリゾート施設など色々な所に力を入れているのが他のディベと違って特徴かも。

 

 

 

「東京建物」: ここに敢えて行く理由があまり分からない。どの会社よりも「人」を推してくる会社である。これからの成長戦略も明確でない。不動産業は景気が変動しない限りは保有していれば良い仕事であるので、今の位置に留まり続ける作戦であるのであろうか。確かに八重洲日本橋に大きな再開発案件があるらしいが、逆にゆうとそれだけ。マンションも住友、野村に負けているからどこかしらの分野でアイデンティティーがでるように頑張って欲しい。

 

 

「ヒューリック」: 給料が高い事でよくランキングに出てくる。総合職採用が約15人程度で、ここをピンポイントで狙うのはインターンに参加しないと厳しい。この会社でできる事は、「金融資産」としての建物の取引を行う事。開発の仕事ではなく、あくまで不動産取引をする事で利益を上げている会社。

 

今後規模が大きくなるにつれて自社開発案件も出てくるのであろうが、現状はほとんどが不動産売買をビル単位で行なっている会社という印象。

 

 

NTT都市開発」: 不動産ディベロッパー各社の中で最もホワイト企業であると思う。不動産開発をしたいけど、激務はちょっと、、、と思う人にはピッタリ。まだ成長段階の会社であるため知名度がそれほど高くないが、NTTグループであるため福利厚生、資本力は絶大。不動産業で大切な資金繰りは親会社を経て調達できるため、意外と大きな案件を多く抱えている。

 

難点はNTTグループから出向してきたマッタリした50代のおじさんが上に居続けること。インターンに参加したが、最終日の発表会の際に半分くらいのおじさんが寝ていた。常に会社の顔として見られている事を忘れてはいけないですよ、おじさん達。

 

 

 

森トラスト」: 人事部採用担当の人、ホストで働いてた人?っていうくらい見た目軽い。絶対あの人じゃない方がいい。ホテルにかなりの強みがあり、ホテル開発の仕事はすごく楽しそうである。攻めすぎず、守りすぎずの戦略で、経営も実は安定している。

 

しかし、社長がとても気になる。とてもクセの強そうな女性社長。その影響でホストっぽい人が人事なの??って思ってしまうのでやっぱり人事の人、髪の毛切るか、人変えた方がいいと思う。

 

 

 

 

次回、不動産ディベロッパー以外に都市開発ができる可能性がある会社を挙げていきますので是非ご覧ください。

不動産ディベロッパー 2020就活編 ②

こんにちは!小金持ちを目指すkawagutuman です。

 

前回の①の続きで、今回は住友不、森ビル、野村不について述べていきます。

 

あくまで私の個人的な意見ですので参考程度にご覧ください。

 

 

「住友不」: 財閥系ながらも、始まりは小さな会社で今日の地位を築くまで相当に頑張って来ている会社。利益を追い求める姿勢がどの会社よりも強い印象。都市再開発に非常に強みがあるというのはつまり、地権者との交渉や用地取得が他社よりも強いということ。それらは全て総合職社員の気合、気合、気合。という感じ。

 

その成果も実ってかここ数年は非常に高い成長率で、三菱地所との差がかなり縮まっており、これからの景気次第では順位が入れ替わる可能性すらある。

東京在住の方なら普段から見かけると思うが、主力のアセットは賃貸オフィスビル。自分達で建物を長期保有し、売却しない方針が上手くハマり、最高益を更新し続けている。

マンションも日本一を取り続けている。タワーマンションを中心とした高級層相手の建物からファミリー向けのマンションなどこちらもたくさんのラインナップがある。

羽田空港のコンペ案や各政令指定都市での積極的な開発など様々な所に積極投資してこれからが楽しみな会社。

 

給料水準はものすごく高い。基本給が高い上に、ボーナスにレバレッジが聞くため一本は当たり前で二本を得る事も可能かもしれない。

が、しかし、コストパフォーマンスは大変悪いと思われる。真偽のほどは不明だが新入社員から相当働かされるらしい。

こちらのインターンも参加させて頂き、本選考で社長とも話したが、用地取得や再開発における交渉で身につけた「無言の圧力」がものすごく強い。メンタルの弱い私には圧倒的な向かないと判断。しかしながら、心身ともにタフで仕事中心の生活を営み、有り余るほどのお金が欲しいという方には非常に良い環境であると感じた。

 

 

「森ビル」: こちらもインターンに参加させて頂いた。まずもって、オフィスが凄い。六本木ヒルズの35階くらい。勝者になった気分になる。しかしながら、働いている社員さんはどちらかというと大人しめで、非常に好感がもてた。保有している土地のほとんどが港区に集中しており、転勤リスクもほとんどない。(海外勤務は若干名あるらしい)

就活を通して森ビルに行きたいと言っている人をよく見かける理由が分かったインターンであった。

文系理系関わらず、会社に入ってからも建築をよく勉強している方が多く、建築好きな人にも非常に良い環境であると思う。

 

ここまで良い点づくしの会社だが、私は本選考に参加しなかった。その理由として、

・1案件ごとの開発が国内最大レベル&再開発事例で何十年単位で時間がかかるため。よって自分が入社しても関われる案件が極めて大きい建物の開発における、ものすごく細かい部位についての仕事となる。これは学生には想像し難いが、社員さんに聞いてみると、「1人で決められる中小物件の方が断然楽しい」だそうだ。

虎ノ門の開発が終わると、次の開発をできる余地がある土地を保有してるの??と思ったため。これはもちろん企業の機密事項であるため真偽のほどは不明だが、東京にはもう大開発の用地があまりない事は有名な話。

・開発の前線に立たれている人は極めて優秀そうな人が働いておられたが、人事部の人にややポンコツ感がある。これこそ完全に私の主観だが、インターンの際にこう感じた人は他にも多かった。まぁこれは今年だけの話であろう。

・売上高、営業利益共に大手に比べてかなり劣る。不動産、港区、大規模案件に集中しているため、経営としてはかなりリスクのある投資をしているように感じた。これをどう捉えるかは個人の判断で誰にも分からない。

 

 

「野村不」: 総合不動産ディベロッパーの中で最もマンションに売上高を頼っている会社。建築設計に力を入れているらしく、建築系の学生を積極的に採用している。コレ!といった特徴がない会社で五大ディベロッパーの五番手と言われているが、人口減の影響を最も顕著に受けるマンション事業に主軸を置いているため、これからが本当の正念場になりそうな会社。

就職活動を通して、何故この会社を選んだのですか?の質問に対する答えが「人」と言ってくるタイプ。他社との比較において優越する点が特にないためそこを推すしかないと思われる。

 

日本の不動産業というのは現状、どの場所をどの値段で買うかが最も大事で、上に立つ建物には会社の個性を出すような付加価値に差を出せないそうだ。(森ビル・NTT都市開発の社員さんより)したがって用地取得に強みがある財閥系や既に土地を保有している電鉄系が強く、マンション主軸である野村は、、、、という印象。

 

 

 

少し長くなってしまいました。引き続き他社についても次回述べようと思いますのでよろしければご覧ください。

 

 

 

不動産ディベロッパー 2020就活編①

こんにちは。小金持ちを目指すkawagutumanです。

 

今回は不動産ディベロッパ各社において就活で感じたことをつらつらと書いていきたいと思います。

 

ちなみに私は、関西の国立大学出身で、三井不・住友不・森ビル・NTT都市開発、その他には都市開発に力をいれている大手私鉄とインフラ系企業のインターンに参加しました。

 

「まちづくり」「都市開発」に興味があり、そういった事に関われる会社を中心に就活をしていました。

 

上記以外のディベも説明会を中心に話は聞いたので、後半で述べていきたいと思います。

 

以下、就職活動を通して私自身が感じた事をメモ程度に残しておきます。完全なる主観ですので参考程度にご覧ください。

 

まずは三井不と三菱地所から。

 

「三井不」:インターン選考の時点でほとんどが早慶や一橋東工あたり。関西から来ている人は少ないが、珍しいという程でもない。コンサル志望の人が練習がてらに受けに来ている印象で、グループディスカッションやグループワークをするととてもコンサル用語が飛び交う。

 

「遠方からの学生は選考から交通費支給」と書かれており、テンションが上がったが、いざいってみるとたった1万円の一律支給。大赤字になるので注意。

 

インターン当日は三井不のホテル、往復の交通費、朝・昼ご飯すべての面倒を見てくれるので最高。頑張って受かりたいところ。前半戦は日本橋中心に三井不が創り上げた街をフィールドワーク。すごく楽しく、東京という街のポテンシャルを感じる。後半戦はチームでワークをするのだが、これがとっっっても疲れる。開発のコンセプト提案など、極めて抽象的な内容をチームでまとめるのがしんどい。あまり個別に社員さんがついてくれる訳ではないので、インターン優遇があるかは謎。

 

不動産開発においてキング。規模の大きな事業をガンガンこなしていく。柏の葉の開発やニューヨークの開発など全てにおいてトップ。とてもかっこいい仕事であると感じた。OB訪問もしまくり、やはり圧倒的体力と圧倒的熱意が必要であることが感じ取れた。

 

年収水準が極めて高いが、労働に対するコストパフォーマンスはあまり良くないような印象。

あれだけ働いたら妥当な金額では、、?と思った。

 

 

 

三菱地所」:三井不は通ったのにこことはなかなか縁がない。色々な話を聞く限り、総じて三井不よりもスマートにこなす印象。丸の内を保有している強みもあり、三井不と並びキング。ではあるものの、落ち着いて考えてみると売上高が1兆円前後と他の業種の大企業に並べると世界を股にかける程の勢力図はない。やはりディベロッパーは「用地をいかに仕入れるか」に全てがかかっており、これから大きく発展していくというよりかは、丸の内をより魅力ある地にしていく事に重点を置いていくらしい。

名古屋の説明会でお話した社員さんは割と一般的な方で好感を持てたが、関西の説明会でお会いした方は、ギラギラのTHEディベマンという感じで、やはり色々な人がいるなと感じた。

 

こちらも年収水準が極めて高いらしい。コストパフォーマンスも三井不動産よりいいのでは?と感じた。こちらもすごく良い会社である印象。関西人としては大阪のグランフロントを始めとする「うめきた計画」にもリーダー格企業として出資されているところに好感が持てます。

 

他のディベについても次回から述べていきますので、よろしければご覧ください。